コウライ芝「TM9」
先日、ホームセンターに行ったときに、コウライシバ TM9 という芝生を見かけました。
ちょっと聞き慣れないので調べてみたら、なんとトヨタ自動車(株)が”手入れが楽な芝生”という
ことで開発した芝生なんだそうですね。
実のところ、全然知りませんでした。
特徴は、芝生の維持管理費を低減することを目的に開発された省管理型の品種で
(1)草丈が在来品種の1/2以下なので、芝刈りの回数を減らすことが出来る。
(2)芝刈りの回数が少ないため、肥料も少なくてすむ。
(3)節間が短いため、緻密なターフを形成する
(4)葉が柔らかいので、素足で歩いても痛くない。
(5)高温多湿にも耐え、耐暑性・耐陰性に優れている。
ということのうようです。
基本的にはコウライシバの性格に、省管理となる特徴を追加したという感じではないでしょうか。
そこのホームセンターでは、隣りにヒメコウライシバも並べて売っていたので、人目もはばからず
よくよく比較してみたのですが、マット状で販売している状態での違いはほとんどわかりませんで
した。
逆に、コウライシバと、ヒメコウライシバとの差なのか、TM9より、ヒメコウライシバの方が葉は柔
らかい感じがしました。
また、値段的には、1平方メートル分で、TM9が1,380円、ヒメコウライシバが748円と、ほぼ
倍近い開きがありました。
広範囲に植えようと思うと結構な初期投資金額になってしまいますが、将来的に肥料が少なくて
済む、後々の手入れがそんなにかからない、という面から言えばお得かも知れません。
しかし、きれいな状態で保とうと思うと、やっぱり芝刈りや根切り、インシュレーション、目土やりな
ど基本的なことはそれなりに必要ではないかと思うので、実際のところ、芝生を植える目的は何か
によるのでしょうね。
コメント
こんにちは。
TM9は最近良く見かけますが、ゾイシア(日本芝)と同等なら、PH適応はケンタッキーブルーグラスと同じMAX7.0くらいです。
シーショアパスパラムのPH適応は、MIN約4~MAX約10となっていて、塩類適応力も桁違いですが、PH適応力も桁違いです。
TM9は踏圧にやや弱いようですね。また、草丈が低いだけで伸びないわけではないようです。肌触りは良いようですが。
環境的な厳しさやお値段を考えると、少し生育に手間はかかりますがシーショアパスパラムの種蒔をまず試されてはどうか、と思います。
ご参考になれば幸いです。
投稿者: 山梨KBG | 2008年05月30日 15:46
コメントありがとうございます。
もともと、TM9を植えようとは思っていないのですが、見慣れない種類を、それもトヨタ自動車が改良販売していることにちょっと驚いた次第です。
トヨタも芝生なんかではなく、農業を本気ですればいいのに、と思っているのは私だけでしょうかね。
投稿者: masa | 2008年06月01日 23:35